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喉の病気


音声治療について 

2011-02-02
音声治療について
 

 
音声治療とは

音声治療とは、音声障害のある方に対し、声帯に負担をかけない発声方法を習得していただくことにより、声帯の疾患の治癒や再発防止を目指す治療です。
声の障害の治りにくい方には、性格的に几帳面で責任感が強く、緊張しやすい方が多く見受けられます。風邪をひいたりして声の調子が悪い時でも無理をしてしまう、自分の思いを伝えたいあまりのどに力が入ってしまう、などのために治りにくいのです。
あなたには思い当たることがおありでしょうか?もしそうなら、声が出にくいときは少しだけ人に甘えてのどを休めさせてもらう、1日に5分だけでも緊張をといて一人でゆっくりする時間を持つ、なども大切です。
 
 
第1段階: 腹式呼吸

毎日15分間程度、腹式呼吸の練習をして下さい。
眠るために寝具に入った時が最適です。同室のかたが気になって緊張が取れないようなら、ご自分の練習しやすい場所と時間になさって下さい。

仰向けに寝て楽な姿勢で全身の力を抜く
おへその少し下に軽く手を当てる
鼻から息を吸ってお腹を軽くふくらませる
口から息を吐いてお腹を軽くへこませる。

この時気をつけることは、

● 肩、腕、足の力が抜けて、息を吐いた時に、ため息をついた時のように全身が楽になること
● 胸が動かないこと
● 息は強く吐くのではなく、波のように柔らかく吐くこと

3点です。
あまり深呼吸し過ぎると、手がしびれたり胸が苦しくなったりしますので、普通の深さの息で結構です。また時間も短時間で結構ですが、毎日習慣にして続けて下さい。
 
 
第2段階 : 腹式発声 ・ 単音

あまり意識しなくても楽に腹式呼吸ができるようになったら、声を出してみましょう。

腹式呼吸をする
口から息を吐く時にため息のような声を出す

この時の声は、普通に話す時の声ではなく、ため息をついた時に思わず出てしまったような声、ビールびんの口に息を吹き込んだ時のようなボーッとした音です。良い声が出ているかどうか、必ず医師の確認を受けましょう。
この段階でも、声が出た時に、ため息をついた時のように全身の力が抜けて楽になるのが大切です。のどのどこにも引っかからずに、広いトンネルを声が通り抜けていくイメージで、自由に声を出しましょう。
この声が出る時ののどの感じをよく覚えて下さい。
 
 
第3段階 : 腹式発声 ・ 2連音

2段階でひとつの声が楽に出せるようになったら、次は同じ声を続けてふたつ出してみます。2回とも楽に力が抜けた声が出るまで練習しましょう。

 
第4段階 : 腹式発声 ・ 複数音

力の入らない声をふたつ続けて出せるようになったら、次は長い音や短い音を組み合わせて出してみましょう。太鼓のリズムのように、自由に楽しく声が出せればけっこうです。
 
ほとんどのかたはこの段階まで来ると、ふだん声を使っている時に、のどに無理がかかると、ご自分で自覚できるようになります。ああ、今無理をしているなと思ったら、少しのどを休めましょう。
この練習の目的は、のどに無理がかかった状態と、楽な状態を自分で感じ取れるようになることにより、自分ののどの使い方を自分でコントロールすることです。常に腹式呼吸で話すことが目的ではありません。ただし、この発声が身についてくれば、大きい声を出す時や歌を歌う時などに腹式呼吸で発声することができるようになります。遠くまでよく通る声が楽に出せるので、職業上必要なかたにはお勧めします。
 
 
第5段階:腹式発声:音域拡大

通常は第4段階までで練習は終了ですが、職業や趣味で歌を歌われるかたには、腹式発声で高い音や低い音を出す練習を追加します。
ご希望の方はご相談下さい。


 
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