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鼻の病気


鼻粘膜電気凝固術とは 

2011-02-02
鼻粘膜電気凝固術とは
 

 
1.      鼻粘膜電気凝固術とは?

アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎などの鼻づまりを起こす病気では、症状のうちでも特に鼻づまりは薬の治療だけでは効果が出にくいことがあります。治療をしても鼻づまりだけ残った場合や、どんな治療をしても効果の思わしくない方では、手術の対象となります。鼻粘膜電気凝固術というのは、鼻の中の粘膜を電気で焼き縮めて鼻づまりをとる手術です。(ペースメーカーを装着しておられるかたはできません。)
 
 
2.      どんなふうに手術するのでしょう?

手術は局所麻酔(鼻の中だけしびらせる麻酔)で行います。まず鼻の中に麻酔薬をしみこませたガーゼを詰めて15分ほどお待ちいただきます。次に鼻の中に麻酔の注射をして(表面を焼く手術では不要)、電気で鼻の中の粘膜を焼いていきます。手術時間は15~20分ほどです。終わったあと10分ほど休んで、出血がなければお帰りいただけます。時間的には全部で1時間ほど見ていただければよいと思います(診察の順番待ちの時間は除く)。
手術後当日は運動は控えてください。入浴は可能ですが、のぼせると出血しやすいので、熱い湯や長湯は控えてください。翌日からは普通の日常生活でけっこうです。鼻の中がやけどになっていますので、術後しばらくは鼻水・鼻づまりが一時的にひどくなったり、鼻水に血が混じりますが、痛み止めが必要なほど痛むことはあまりありません。2~4週間で傷が落ち着いて鼻の症状が取れてくるのが普通です。
 
 
3. 手術の種類と後療法

粘膜の表面を焼く方法と、粘膜に針を刺して粘膜の内側を焼く方法があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

① 粘膜の表面を焼く方法
痛みが比較的少なく注射の麻酔が不要ですので、小学生のお子様でも可能です。術後2~4週間は鼻の中にかさぶたがつくので、かさぶたで鼻がつまって苦しい場合はかさぶたをとるために頻回の通院が必要ですが、粘膜の表面の鼻水を作る細胞のある部分がやけどになるので、くしゃみや鼻水が多い人に向く手術です。

② 粘膜の内側を焼く方法
注射の麻酔をする分、手術時の痛みは少し強いですが、術後のかさぶたが少なく、比較的早く鼻づまりが取れるので、鼻づまりの強い人に向く手術です。

   どちらの方法でも
手術前の鼻づまりが強い場合、1回では奥のほうまで焼ききれない場合があるので、術後1ヶ月ほど様子を見て、鼻づまりが取りきれない場合はもう1度追加の手術をする場合もあります。またいずれの手術も腫れた粘膜を縮小する対症的な手術であり、アレルギー体質自体を改善するものではないので、アレルギーの治療(原因対策、症状が出たときの内服治療、体質改善治療など)を怠ると、1~数年で症状が再発することがあるなどの欠点があります。


 
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